こんにちは、視能訓練士の小塚です。診察室へようこそ、今回は、私が当院自慢の最新医療機器をご紹介いたします。(^_^)/

眼科手術機器「ARGOS（アルゴス）」および「VERION（ベリオン）」を導入しました。

ARGOS（アルゴス）｜光学式眼軸長測定機器

ARGOSは、スウェプトソースOCT（SS-OCT）技術を用いた高精度な眼軸長測定装置です。

水晶体の白濁が進んだ症例でも正確な測定が可能で、眼内レンズ（IOL）の度数決定において非常に信頼性の高いデータを提供してくれます。

目の長さ（眼軸）・角膜のカーブ（角膜曲率）などを一度に測定し、測定がスピーディーで患者様の負担が少なく高精度なIOL度数選定が可能となりました。

VERION（ベリオン）｜術前プランニングと術中ナビゲーション

VERIONは、ARGOSの測定データを基に術前の精密な手術計画を立て、イメージガイドシステムにより、手術中目の上に切開位置、眼内レンズの軸や固定位置を表示し正確なレンズ挿入や乱視矯正レンズの最適な配置を可能にするシステムです。

特に、乱視をお持ちの患者様に対しては、乱視矯正用トーリック眼内レンズの精密な位置決めに威力を発揮します。

ARGOSとVERIONの連携により、安全でより高精度な白内障手術と患者様一人ひとりの眼の状態に合わせた最良の選択肢をご提供することが可能となりました。

自動視野計（クリュートメディカル社製　imo vifa）

正確さとスピードの両方を兼ね備えた最新型の視野計です。
暗室（暗い部屋）が不要で明るい部屋のままで検査が可能、また片目を塞がず両目を開けたまま検査ができるのでより自然な状態で楽に検査が受けられるようになりました。今まで視野検査が苦手だった方にもおすすめの機器です。

前眼部三次元OCT（トーメー社製　カシア　SS-1000）

前眼部三次元光干渉断層計（Optical Coherence Tomography)は、眩しくない 波長1310nmの光源を使用し前眼部（角膜全面・後面、前房、虹彩、隅角、毛様体扁平部、水晶体）のほぼすべての構造を瞬時に立体的画像が得られる検査です。

物を見る時は角膜（黒目の部分を覆う透明な膜）から瞳孔を通りピント合わせを水晶体で行い網膜に像を結びます。 この働きを正常に維持するには目に適切な張りが保たれていなければなりません。その張りを保っているのが眼球の圧力、「眼圧」になります。 眼圧を一定に保つためには、目の中で分泌された水（房水）の産生と排出のバランスが大事になります。

正常な隅角	狭隅角（隅角が狭くなっている状態）

上の写真は、目の中にある房水が排出される場所の隅角を検査したものです。 緑内障の診断や治療方針を検討することに大変役立ちます。

上の写真は角膜の形を色分布で表したもので、角膜形状解析と言います。 角膜形状解析は豊富な情報があり白内障手術前検査には欠かせません。

前眼部三次元OCTは、白内障や緑内障の他、円錐角膜や角膜白斑、角膜不正乱視などの角膜疾患の診断にも大いに役立ちます。

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